静岡県下田市
静岡県の伊豆半島の先端、海と山、豊かな自然に囲まれた静岡県下田市。白く美しい砂浜をたくさん持つ下田は、夏には海水浴を楽しむ人たちがたくさん訪れます。比較的首都圏から近い伊豆にある下田には、冬でも観光客のみなさんが、温泉やグルメなどを求めて訪れます。人口約 25,000人のこの小さな下田市はいろいろ楽しめる観光の町なんです。
下田の宝物は白い砂浜が美しい数々のビーチ!
まず下田で一番最初に紹介したい場所、それはやっぱり白く美しい砂浜をもったたくさんのビーチです!下田には9つほど海水浴場となるビーチがありますが、そのほとんどの砂浜が白いんです!伊豆半島の海岸線にはたくさんの海水浴場がありますが、その中でも下田の海岸の砂浜の白さは、他に見ない特徴です。
白い砂浜
もちろん夏になるとたくさんの海水浴を楽しむ人たちで賑わいますが、冬でもこの美しい海岸を散策する人をたくさん見かけます。また、白浜海岸、多々戸(たたど)海岸、入田(いりた)海岸、吉佐美(きさみ)大浜など(下田には本当にたくさんのビーチがありますね!)ではサーフィンを楽しむ人たちもたくさん訪れます。
下田の観光協会では “海洋浴” というキャッチコピーで、夏以外でも下田のビーチを楽しんでもらえるイベントを数多く企画しています。その一部を少しご紹介すると …
- BIG SHOWER
9月も泳げる下田の海!というコンセプトで、下田の吉佐美大浜海岸で2日間に渡って “海” に関するイベントが行われます!
リンク:下田観光ガイド BIG SHOWER - ビーチヨガ
下田の白い砂浜でヨガ体験ができるビーチヨガも不定期で開催されています。 - リンク:下田観光ガイド 海水浴場
などなど … 下田の美しい海は1年をとおしていろいろ楽しんでいただけると思います!
黒船来航の歴史を持つ下田
幕末、日本が鎖国政策に終止符を打ち、開国という大きな転換を迎えようとしていたとき、その歴史の一幕にこの下田が登場します。嘉永7年(1854年)、風待港だった下田港に、ペリー提督率いるアメリカ海軍が日米和親条約により黒船に乗って来航しました。そう、下田は黒船来航、開国の歴史のもつ古くからの歴史の町でもあります。黒船来航を筆頭に、下田には様々な歴史のエピソードが伝えられています。
黒船祭
下田では毎年5月になると、黒船来航を記念した黒船祭というお祭りが開催されます。黒船祭は駐日アメリカ軍も参加する国際的なお祭りで、毎年たくさんの観光客のみなさんも訪れる、下田最大のイベントでもあります。写真は黒船際で行われるアメリカ軍によるパレードの一幕です!
- 関連記事:特集 黒船祭
現代の黒船
実は現代でも下田の港では、いつでも黒船を見ることができるんです!というのも、下田の港を一周する遊覧船の形が当時の黒船を模したものなんです。この黒船遊覧船、下田の人気の観光スポットになっていて、一年をとおして楽しんでいただけます!
伊豆クルーズ 下田港めぐり
- 黒船遊覧船での下田港一周コースです。
- 所要時間 約20分
- 大人 1,100円 小人 550円
- リンク:下田港の黒船遊覧船 伊豆クルーズ
下田港で見ることができるこの黒船の遊覧船は、今では下田の風物詩、下田の港に無くてはならない存在になっています。下田の海には本当に黒船がよく似合います。
唐人お吉
下田の町を歩くとお菓子の名前やお弁当の名前、お土産物の名前に “お吉” という言葉を見かけます。お吉というのは黒船が来航し、日本が開国に向けて動き出したその当時、下田に常駐したアメリカ総領事ハリスに仕えた日本人女性の名前です。
仕えた期間は3日間ほどと言われていますが、当時の人たちからは唐人(とうじん)として偏見の目と罵声を浴びせられ苦悩の生涯を送り、51歳の時に下田の稲生川にて溺死してしまった悲劇の女性です。そんな悲しい歴史とお吉を悼みながら、下田のあちこちでお吉の名前は語り継がれています。
下田は金目鯛の水揚げ高が全国1位なんです!
下田は豊かな海の幸に恵まれた港町。毎日下田港にはたくさんの魚が水揚げされます。その中でも水揚げ高で全国1位を誇っているのが金目鯛。
真っ赤な色をしたこの美しい金目鯛、下田の港には年間 3,000 ~ 4,000トンが水揚げされています。毎年6月には、下田の金目鯛を全国のみなさんに知ってもらおうと、金目祭りというお祭りも開催されています!
金目鯛
金目鯛がたくさん獲れるということもあって、下田の町にはこの金目鯛を食べさせてくれるお店がたくさんあります。金目鯛は一年をとおしておいしく食べられる白身のお魚で、どんなお料理にも使いやすいお魚です。
下田ではその新鮮さからお刺身を食べることもできますし、煮付けにして食べるのがもっともおいしい食べ方だと言う人もいます。
お刺身、お寿司、しゃぶしゃぶなど、いろんな料理で楽しめる金目鯛。下田にはキンメコロッケというB級グルメもあるくらいです。
とにかく下田は金目鯛のおいしい町です。もし下田に訪れたなら、金目鯛は絶対にチェックしてみてくださいね!
温暖な気候で豊かな自然に恵まれた花の町
下田は南国という言葉を使ってもおかしくないくらい暖かで温暖な気候をしています。豊かな自然もたくさん残っていて、季節ごと、下田のあちこちで美しい花々を見ることができます!
なかでも1月の水仙、6月のあじさいは、とってもキレイで、花の咲いている期間中はお祭りも開催される程みごとです。
水仙
ここではほんの少しだけご紹介。右の写真は冬、辺り一面白い水仙の花で埋め尽くされる爪木崎灯台周辺です。下田は海に囲まれた町。その須崎半島というところにはひっそりと灯台が建っています。
爪木崎灯台の周りには、毎年1月になると水仙の白い花がところせましと咲き乱れます!その数は300万株ともいわれ、灯台までの遊歩道を散策すると水仙の甘い香りが潮風にのってほんのり香ります。
毎年1月には、水仙祭りが開催されています!
あじさい
6月、梅雨の時期を迎える頃、下田の町から程近い下田公園では、紫、青、白、ピンクなど、いろんな色のかわいらしあじさいの花が咲き誇ります。
下田公園は昔の城跡を利用して整備された公園で、公園というより山といった方がいいくらいの大きな公園です。(下田の人たちは城山公園と呼んだりもしています。)その下田公園の敷地内の至る所、見渡す限りに咲き乱れるあじさいの花たちは本当にきれいです!
- 関連記事:下田 あじさい祭り
立ち寄り、日帰りも楽しめる下田の温泉
下田は温泉にも恵まれた土地です。下田市内にはたくさんの温泉旅館やホテルが軒を連ねています。
また、立ち寄り湯、日帰り温泉として利用できる旅館や、足湯もあちこちで利用することもできます!伊豆急下田駅をはじめ、下田町内では無料で楽しめる足湯がたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
温泉
下田市内には温泉だけを楽しめる、いわゆる温泉施設はありません。そのかわりたくさんの温泉旅館やホテルが宿泊のお客さま以外にもお風呂を解放しています。
どの温泉もそれぞれの特徴があって、お風呂をはしごするのも楽しいかもしれませんね!下田で立ち寄り湯、日帰り温泉が利用できる旅館、ホテルを少しご紹介します。
源泉かけ流しの湯 観音温泉
- 静岡県下田市横川1092-1
- 0120-01-9994
- 12:00 ~ 15:00
- 1,000円
- リンク:源泉かけ流しの湯 観音温泉
千人風呂 金谷旅館
- 静岡県下田市河内114-2
- 0558-22-0325
- 9:00 ~ 22:00
- 1,000円
足湯
下田の町のあちこちに無料で利用できる足湯が設置されています。伊豆急下田駅をはじめ、散策コースの途中や町中にたくさんあるのでぜひご利用くださいね。地元の人たちもよく利用している足湯をいくつかご紹介します!
- 伊豆急下田駅の足湯
伊豆急下田駅の構内です!もちろん無料です。 - ハリスの足湯
下田の町中、肉のうまい店 やまがたさんの目の前、無料です。
10:00 ~ 21:00 - まどが浜海遊公園の足湯
伊豆急下田駅から徒歩15分、下田港を見渡せるこの公園にも足湯があります。まどが浜海遊公園には100台以上の駐車スペースもあるのでドライブの途中にもどうぞ。
リンク:下田観光ガイド まどが浜海遊公園
下田の魅力はたった1ページでは伝えきれませんが、下田を楽しむ上では抑えておきたいことを、いくつかご紹介しました!
下田へのアクセス
下田は静岡県の伊豆半島の先端にある港町。首都圏からも近い観光の町です!
車でのアクセス
関東方面から
- 東名高速道路 厚木インターチェンジ
- 小田原厚木道路 → 小田原
- 国道135号線 伊豆半島の海岸線に沿った一本道です!
関西方面から
- 東名高速道路 沼津インターチェンジ
- 三島 → 伊豆中央道 → 修善寺
- 国道 414号 伊豆半島の真ん中を南北に走る国道です!
電車でのアクセス
新幹線の場合、熱海駅で乗り換えです!
- 新幹線 東京 → 熱海
- JR伊東線 熱海 → 伊東
- 伊豆急線 伊東 → 伊豆急下田駅
特急 踊子号 下田への直行電車があります!
- JR 踊り子号 東京 → 伊豆急下田駅
みなさん、ぜひ下田に遊びにきてくださいね!