下田には関西から移り住んできた、野人と名乗る人がいます。
下田の暮らしを楽しみたくて一眼レフを買ったそう。
彼は「なんで下田は長年いても飽きへんのやろ?
そんな町、そうはないと思うで」としきりに言うのです。

「下田は海しかないなんてちゃうやろ」と。
「この町の良さを見せてあげたいと思うんや」と。

ならば彼の目に映る下田を紹介してもらおう、ということになりました。
気がつきそびれてるものに、光を当てて。
懐中電灯役のカメラと一緒に、下田を探し歩きます。

>野人さんのプロフィール

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イタリアっぽさのある坂ですねん。

イタリアっぽさのある坂ですねん。

「はぁー、朝のペリーロードはええなー、気持ちええわー」
ペリーさんの軍楽隊も通ったというペリーロード。
この界隈は、実をいうとかつて色町でもありました。
人が集まる賑やかな場所であり、息抜きの場所でもあったんですね〜。
今も風情の残る下田の観光スポットとして人気の場所です。

そんなペリーロードに流れる弥治川の、柳並木が始まるところにある寺小路橋。 そこを渡ると、ちょっとええ雰囲気の階段があります。

前から思とったけど、ここはなんやイタリアの町の裏道みたい。
むかし行ったイタリア中部の町、アレッツォでやってた骨董市を思い出すな〜。
狭い階段にも、広い階段にもぎょうさんお皿や家具、色鮮やかな花が咲いている鉢なんかが並べられてて、それは賑やかな感じやった。
19世紀の大砲を売ってたおっちゃんは、声を張り上げて売り子してたな~。

そんなことを思い出しながら階段を上ると、ザ・日本の風景、長楽寺のお堂に出ます。
あらためて階段を下りてみると、一歩ごとペリーロードがひらけてきて、何か映画みたいや。 

散策ついでに、下田のイタリアを見ておくれやす!

2022-05-10

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