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実家から伊豆の恵みが届いた。 通称「下田ふるさと便」。

 

 

 

今回は、たっぷりのにんにくと、まだ青いレモン。かぼす。ゆずの柑橘類が主役。

 

このにんにくをつくっているのは、わたしが毎年、胡麻とにんにくとお米をわけていただいている南伊豆で有機農業を営むおばちゃん。おばちゃんのつくる野菜たちは瑞々しくやさしい。わたしは尊敬の気持ちを込めて、“にんにくおばちゃん”と呼んで慕っている。

 

にんにくは6月から9月にかけてが収穫期。民宿業を営むわが家では、太陽がさんさんと降り注ぐ2階の物干し場に新聞を広げた上に収穫したばかりのにんにくを広げてよく乾燥させる。こうしておくと、湿気がまわらず長持ちするのだ。

 

おばちゃんのにんにくは、包丁をいれたときに水分がじんわり出てくるほど瑞々しいのが特徴。しかも、芽が出にくい! なのでわたしは毎年 30個くらい分けてもらって、いろんな料理に使っている。

 

国内のにんにくといえば青森と四国がおもな産地 だけど 、南伊豆や下田の野菜直売所には季節になると必ず、収穫したばかりのにんにくが並ぶ。

このにんにくを使ったレシピをひとつご紹介したい。

 

下田の特産品のひとつである、長ひじき。 太くて長くいのが特徴の長ひじきの個性を活かして、よくつくるのが「ひじきのペペロンチーノ」だ。

 

水で戻したひじきをオリーブオイル、下田のにんにく、タカの爪(これも下田でよく販売されています)でジャジャッと炒め、塩胡椒 、仕上げに醤油をたらり 。

 

パスタをひじきに変えただけの変わり種ですが、これが海藻のうまみがぎゅっと詰まっていて おいしい。

 

下田は柑橘天国でも ある。

みかんの 産地とは知られているかもしれないけれど、レモンもたくさん栽培していることはあまりご存知ないのではないだろうか。写真のように、 10月頃から収穫が始まるレモンはまだまだ青い。

これが1月〜3月ぐらいになると、レモンイエローに 色づく。

 

なぜ下田でレモンなのか。

 

調べたところ、レモン栽培に適する環境とは、温暖で日照時間が長く、水はけがよい土壌、そして潮風だそうだ。まさに下田はすべての条件が揃っているではないか!

少し前から、下田産レモンに注目していたわたしは、本気で「下田レモン」をブランド化して、全国に売り出したいと思っているくらい、この食材に熱を入れている。

だって、本当に美味しくて無農薬栽培だから安心して皮も使えるんだもの。

 

レモン塩、流行りましたよね。

皮もまるごと使うレモン塩は無農薬の国産でないとむずかしいけれど、国産はおおむね高価なため、お手軽感が薄かったのではないだろうか。

 

その点、下田のレモンは最盛期のときは5つぐらい入って 100〜200 円台で販売されている。

 

わたしは旬を狙ってダンボール1箱分買い求め、せっせとレモン仕事をする。レモンを塩漬けにするレモン塩、レモンのお酒、レモンチェッロ、レモンとバター、砂糖でつくるレモンカード、レモンビネガー、レモンオイル…。

 

 

青いレモンは鶏のハーブグリルにぎゅっと絞ったり、これからの季節は牡蠣! 生牡蠣に酸っぱい青レモンでシャンパン、いや日本酒もイイね!

ああ、おなかがすいてきた!

コメント一覧

  1.  はじめまして~。
    山田さんのコラム楽しみにしております。
    下田って最近は・・・・
    でも、海や山の食材が豊富な自然豊かな場所で大好きです。
    「下田レモン」良いです!
    少しでも下田が豊かになると良いです!

    コラム楽しみにしております~。

  2. 山田真由美

    チョコタンさん、こんにちは!
    お返事遅くなってごめんなさい。コラム、楽しみにしてくださってありがとうございます☆
    下田って最近は・・・、のあとが聞きたいです〜(笑)

    「下田レモン」いいですよね!
    がんばってPRしていきたいと思います!
    これからも下田を応援よろしくお願い致します!!

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山田真由美

フリーランス編集者、ライター。
1971年、下田生まれ。鎌倉在住。
出版社勤務を経て、独立。
女性の生き方、ビジネス、ソーシャル、料理など幅広いジャンルの書籍編集を手がける。
下田のローカル誌『下田的遊戯』にて「下田人」のインタビュアーを務めるほか、
読売新聞夕刊「ぶらり食記
Web「おじさん酒場」)
おんなごはん」連載。