下田市役所には、やけに歴史に詳しい職員がいる。
スタイリッシュな雰囲気をまとった、市民保健課の西川力さんだ。
彼の祖父は、下田の郷土史研究の第一人者・土橋一徳さん。
99歳で大往生した伝説の歴史家で、温和な語り口が愛された人物。
そんなおじいちゃんのそばで歴史話を聞き続けた結果、
気づけば西川さんも立派な歴史オタクに。
「歴史上の人物も自分同じように息をして、
恋をするし、腹も減るし、サボりたい日もある。
そういうことを念頭において考えないと
大きく認識を間違えてしまうのではないか、と。」
歴史上のことを自分にグッと引き寄せてみる
土橋先生の一番弟子・西川力さん。
そんな彼が語る、スパイスの効いた歴史の話。