平成最後の年末、谷津山に登ったことで僕は低山病をわずらってしまった。
前回の谷津山はまさかの自動車登山で思いも掛けず楽ちんで、美味しくて楽しい尾根歩きを堪能出来た。
尾根って最高だ!
これがいけなかったのだろう。
低山のことが「何か気になる」から「なんだか好きかもしれない」に変わったのだ。
この感覚、遠い昔に味わった気がする。
・・・そうだまさに恋心だ。
「人間の価値は座る椅子の高さに比例するのだ!」とはシェイクスピアが「王様と私」の中で言わせた有名なセリフ。。
と言うのを思いついた。
前回の藤原山登山の後、山登りで使えるアウトドアチェアが欲しくなり例のごとくAmazonで物色していた時のこと・・
「ランボーは乱暴だぜ!」
昔、このどうしようもない言葉に取り憑かれたことがあった。
どうも自分のワイルドさを強調したい時に口からでてしまう。
乱暴なのはランボーであって、自分ではないのだが、本人はランボーになりきっているのだ。
今でもたまにこの言葉が出てしまう。
白い目で見られると分かりつつも抑えられないのは、順調にオジサン化している証拠だろう。
「焚き火缶」という悪女に引っかかった。
ある晩、いつものようにyoutubeで大好物の焚き火動画を観ていた時のこと、男が山奥で独り火をおこしていた。
男はマッチもライターも使わずに慣れた手つきで火打ち石から小さな火種を作り出した。
息を吹きかけると小さな炎が生まれ、その炎は順序よく育ち薪に移り始めた。
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