日本一のつく金目鯛

日本一のつく金目鯛

下田の人に下田の名産って何?と聞くとまず一番にでてくるのが金目鯛。下田は金目鯛の水揚げ高が全国 No.1 の日本一!下田の町では金目鯛をおいしく食べられるお店はもたくさんあり、金目鯛を使ったコロッケなどのB級グルメも生まれています。

金目鯛ってどんな魚?

毎日たくさん水揚げされる金目鯛

毎日たくさん水揚げされる金目鯛

みなさんは金目鯛という魚を知っていますか?金目鯛は鯛という名前がついていますが、マダイやクロダイといった鯛の仲間ではありません。金目鯛は深海魚で、水深400m ~ 600mの水域に棲んでいるそうです。

金目鯛の特徴は真っ赤なきれいな色と名前の由来にもなっている、金色にも見える大きな目。実はこの金目鯛の真っ赤な色、海の中では赤くないそうです。漁師さんに聞くと、釣り上げたばかりの金目鯛は背中の部分だけが赤くて、全体的には銀色だそうです。

金目鯛の身は深海魚のため、1年を通して脂肪分が多く、いろんな料理にむく白身。旬は冬とも言われていますが、いちばん脂ののる時期はお腹にたまごのある時期、産卵直前の6月ころとも言われています。

沖金目、地金目とは?

下田近海で獲れる金目鯛

下田近海で獲れる金目鯛

ひとことで金目鯛と呼んでいますが、市場や料理屋さんでは地金目(じきんめ)、沖金目などと呼ぶことがあります。これは漁場によって分けられていてそれぞれ特徴があるようです。いったいどこが違うのか、少し確認してみましょう。

地金目鯛

下田の町の飲食店やスーパーなどで一番見かけるのが、この “地金目” と呼ばれる金目鯛。伊豆七島の伊豆大島から神津島にかけての西側で獲られた金目鯛を、特に地金目鯛と呼んでいます。

この地金目鯛の漁場までは、下田の港から約1時間半ほど。地金目鯛は特に脂がのって味も濃く、漁場が近いため鮮度もいいのが特徴です。お店ではお刺身はもちろん煮付けにすることが多いのもこの地金目鯛です!

沖金目鯛

地金目に対して、更に沖の魚場で獲れた金目鯛を、総じて沖金目と呼んで区別しています。金目漁は通常1週間ほどの間、海の上で続けられます。現在では船上の保冷技術も上がり、鮮度を落とさずにたくさん保管できるようになったそうです。大量に水揚げされるので、安価に提供され、家庭の味として親しまれる金目鯛です。

金目漁の盛んな港町 下田

下田港に水揚げされる金目鯛

下田港に水揚げされる金目鯛

金目鯛の漁がとても盛んな下田ですが、漁港には金目船と呼ばれる、金目漁のための漁船が数多く停泊しています。下田の町にはこの金目漁に従事している漁師さんもとても多く、昭和50年代には金目漁のブームも起こったそうです。

現在下田の金目鯛の水揚げ高は、年間 3,000 ~ 4,000トンといわれ、日本全国で No.1 を誇っています。数字で言われるとピンときませんが、重さでいうとダンプカー300台 ~ 400台分ですね。すごい …。

金目鯛を満喫できる下田ならではの金目料理

バリエーションに富んだ金目鯛のお寿司
写真提供:美松寿司

バリエーションに富んだ金目鯛のお寿司

下田の多くの飲食店では金目鯛を使ったメニューも数多くあります。和食のお店では、その鮮度を活かしてお刺身やお寿司、煮付けなどで提供しています。

右の写真は地元ならではの鮮度を活かした金目鯛のお寿司です。金目鯛は部位によって色んな味を楽しめる魚。高級な鮮度のいい地金目鯛を、お寿司やお刺身で食べることができるのも下田の魅力のひとつです。

金目鯛を使ったキンメコロッケ
写真提供:旬の味ごろさや

金目鯛を使ったキンメコロッケ

また和食だけにとどまらず、キンメコロッケという、下田らしいB級グルメも生まれています。キンメコロッケ取扱店では、のぼり旗を掲げているところが多いので、見かけたらぜひチェックしてみてください!

その他にも、金目鯛を使ったの加工製品など、伊豆急下田駅前に並ぶお土産屋さんなどで、たくさん見かけることができます。

とにかく下田の名産品は、金目鯛!で間違いありませんね。お土産にも人気です!