鈴木シェフにとって一番の喜びは、自分が作ったお菓子やパンがお客さんの日常の中にあることだといいます。 特別な日ではなく、みんなの毎日の暮らしの中にあるフォンテーヌ。 それが、鈴木シェフが目指しているお菓子作りなのです。
使用する材料ひとつひとつにこだわり抜き、パイ生地なども含めすべて一から手作りしています。 「馬鹿正直にちゃんと作ってるっていうのがうちの店の特徴だと思います。寝る間もないですよ。」そう笑いながら話す簾田シェフ。
「お客さんがここのお菓子を買うことを楽しみに来てくれるんだから、ひとつひとつ大事にていねいに作ろうって思ってます」 新たなアイデアを駆使しながらも、ひとつひとつ心を込めて作られているケークスカノンのお菓子。 次にお店を訪れたら、今度はどんな発見があるのだろうか。
自分には、先代から培ってきた和菓子を作り出す技術がある。 地元の生産者さんと協力しながら、下田らしいお菓子を生み出していきたいと話します。 生産者さんが元気になって、下田がもっと魅力的な場所になること。 そうすれば、地元に若い人たちも戻ってくるはず。 それがお菓子を通じて叶えたいご主人の願いなのです。
一日に1000個、多いときで2000個以上を売り上げる<あんパン>があるのをご存知でしょうか。 こんがりと焼けた香ばしい生地の香り、舌触りのよい上品なあんこ。 一度食べるとまた食べたくなってしまう、そんな後をひくあんパンが下田にあるのです。