「五十鈴製菓」さんの和菓子をいただいて、特に印象的なのはあんこの美味しさ。 小豆の風味がとても濃く、しっかりと甘みがあるもののすっと身体に馴染むような上品さがあります。 「東京修行時代、あんこはかなり厳しく教わったんですよ」 ご主人の征敏さんも東京で長い期間に渡り、厳しい修行をされたのだそう。 なるほど、秀逸なあんこの理由に納得です。
ロロ黒船が創業したのは1969年。 現在は初代の山田収さんと2代目の勧さんのお二人でお菓子を手がけています。 丁寧に炊かれたあんこが際立つ生菓子やきんつばなどの定番商品もの。 そして、はっと驚くような個性的なお菓子。 このロロ黒船にはどうやらその二面性が備わっているようです。
自分には、先代から培ってきた和菓子を作り出す技術がある。 地元の生産者さんと協力しながら、下田らしいお菓子を生み出していきたいと話します。 生産者さんが元気になって、下田がもっと魅力的な場所になること。 そうすれば、地元に若い人たちも戻ってくるはず。 それがお菓子を通じて叶えたいご主人の願いなのです。
一日に1000個、多いときで2000個以上を売り上げる<あんパン>があるのをご存知でしょうか。 こんがりと焼けた香ばしい生地の香り、舌触りのよい上品なあんこ。 一度食べるとまた食べたくなってしまう、そんな後をひくあんパンが下田にあるのです。