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伊豆半島の東海岸を車で走るたびに思い出す。
あの熱き冒険の日々。
冒険は形を持っている。
その形、どこから見ても伊豆大島なのだ。
時は2年前の冬。
コロナはまだニュース画面の向こう側にいた。
「君の小宇宙(コスモ)はまだ燃えてるか?」 -聖闘士星矢より- 中学生のころ小遣いを貯めてテントを手に入れた。 このテントがあれば何処にだって行ける。 実際には自分の部屋の中にテントを張って生
今回の登山はいつも水の気配を感じる山登りだった。
沢の音、わさび田、柔らかな苔。。なんだか山全体がしっとりとしている。
この日は12月だったが、暑い時期でもきっと沢のおかげで涼しげな登山ができるはずだ。
平成最後の年末、谷津山に登ったことで僕は低山病をわずらってしまった。
前回の谷津山はまさかの自動車登山で思いも掛けず楽ちんで、美味しくて楽しい尾根歩きを堪能出来た。
尾根って最高だ!
これがいけなかったのだろう。
低山のことが「何か気になる」から「なんだか好きかもしれない」に変わったのだ。
この感覚、遠い昔に味わった気がする。
・・・そうだまさに恋心だ。
「人間の価値は座る椅子の高さに比例するのだ!」とはシェイクスピアが「王様と私」の中で言わせた有名なセリフ。。
と言うのを思いついた。
前回の藤原山登山の後、山登りで使えるアウトドアチェアが欲しくなり例のごとくAmazonで物色していた時のこと・・
「ランボーは乱暴だぜ!」
昔、このどうしようもない言葉に取り憑かれたことがあった。
どうも自分のワイルドさを強調したい時に口からでてしまう。
乱暴なのはランボーであって、自分ではないのだが、本人はランボーになりきっているのだ。
今でもたまにこの言葉が出てしまう。
白い目で見られると分かりつつも抑えられないのは、順調にオジサン化している証拠だろう。
「焚き火缶」という悪女に引っかかった。
ある晩、いつものようにyoutubeで大好物の焚き火動画を観ていた時のこと、男が山奥で独り火をおこしていた。
男はマッチもライターも使わずに慣れた手つきで火打ち石から小さな火種を作り出した。
息を吹きかけると小さな炎が生まれ、その炎は順序よく育ち薪に移り始めた。
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