開国の道 下田街道

2011年 10月 17日

開国の道 下田街道

下田街道終着地食欲の秋、読書の秋、歴史の秋・・・。
今回は下田から三島へと続く街道に少しだけ触れてみました。
初代駐日公使のタウンゼント・ハリスや文豪川端康成も歩いた街道。
下田へ車で来られる方は下田街道のことが少しだけ頭の片隅にあれば
伊豆ドライブもいっそう楽しめるかもしれません。

下田街道の起点は?

下田街道の起点 

下田街道の起点

皆さん下田街道ってご存知ですか?
下田街道と言うくらいだから下田に行く道です。

でも下田で「下田街道」ってあまり聞かないような・・・。
下田が終点なんでしょうがいったい何処が終点地点なんだろう。

起点は水の都の三島、三嶋大社。
天城を越え下田に至る道のりです。
地図には今でも下田街道と記されています。

かつて初代アメリカ駐日総領事館のタウンゼント・ハリスが下田へ入港、上陸し江戸出府を望み続けようやく許され下田から三島経由で通った道。開国の街が下田ならまさしく開国の道。

道路整備がなされた今、旧下田街道は車で終点まで車で走ることはできません。
主に現国道136~414号線ですが、河津から下田にかけては獣道と化しているところもあるようです。
そのかわり稲梓を通る河津~下田間の現在の街道は徐々に道路が整備され走りやすくなってきました。

色づく落葉に埋もれる下田街道

紅葉見頃な下田街道

温暖な伊豆は紅葉も少ないですが天城山麓や伊豆スカイラインなどところどころで紅葉も見られます。
お隣の河津町では11月後半にもみじ祭りも開催されますので踊り子の歩いた下田街道を散策するのも良いかもしれません。

いったい下田のどこが終点なの?

<img class=”size-full wp-image-3941″ casino title=”終着点? 下田新田御陣屋跡” src=”http://shimoda100.com/wp-content/uploads/2011/10/sinndenn1.jpg” alt=”終着点? 下田新田御陣屋跡” width=”290″ height=”180″ /> 終着点? 下田新田御陣屋跡

下田街道の終点?
いくつか説があります。
一番有力なのは昔の県道地図より調べた起終点となっている現在は駐車場となっている二丁目の駿河銀行下田支店跡地だそうです。
次に言われているのは国道からマイマイ道りに少し入った新田御陣屋跡地のあたり。

他には
・下田駅前の中島橋交差点。

・貿易のための道でもあるため港橋のたもと。

・旧下田街道は下田富士のたもとを通ってきたから新田が下田の入り口
 新田の道軒橋が終点。

戦前の下田を知る方に聞いてみました。
はっきりとした文献が残っていないため正確にはわからないそうですが、
今で言う管轄でいえば二丁目駐車場あたりだけど生活に密着していたのは新田御陣屋跡地が終点と考えて良いのではないかってことでした。

芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋
いろいろな秋の楽しみ方があります
秋の風情を楽しみながら
幕末にハリスさんが通り、文豪が訪れ踊り子道中を思い浮かべ
そんな開国の道「下田街道」を伊豆の見る秋、食べる秋を楽しみながら通ってみては如何ですか。

    • 下田街道沿いのお店なら

むさし
百年近い歴史をもつ老舗のうどん屋。
これまた下田街道沿いの天城方面産の本ワサビを
その場ですりおろして食べる天城そば¥750が人気。

花水季
職人気質の親父が腕を振るうしっとりとした和食の名店。
店主が下田地酒倶楽部の会員と言うこともあり、
これも下田街道沿いの田んぼで収穫される米を使った
純米吟醸酒の黎明を楽しめる。

この記事を書いた人

むさし

駅前の国道から一筋街中に入った商店街の中ほどでうどんやを営んでおります、お年寄りは「新田のうどんや」と呼びますがもちろんお蕎麦も打っております。下田に生まれ、途中関西方面を放浪してまた下田に帰ってきました(すべて昭和の時代のこと)引きこもりぎみな今日この頃、徘徊といわれない程度に街を探検してみたいと思案中。
他にもこんな記事を書いています。

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