街歩き前に、まず立ち寄りたい博物館
下田と言えば「開国の町」です。でも、みなさんどれくらい知っていますか?
「歴女」という言葉があるくらいですが 正直私は、教科書に載っている名前くらいしか知らないタイプです…。
「了仙寺」「玉泉寺」「平野屋」「安直楼」など、 名前と場所くらいは知っているけど (下田市民だからね) そこで実際何があったの?と聞かれてもうまく説明ができませんでした。
そんな私でもかなり楽しめたのが【下田開国博物館】。
今日はその魅力をご紹介します。
【地元のみなさまへ】
・なんで下田で「北方領土マラソン」が行われていたか、知ってる?
・なんで下田は「牛乳あんパン」が有名なのか、知ってる?(おいしいよね~)
・結局ペリーって下田で何したの?
ひとつでも「え、説明できない。」って思った方。
この博物館を楽しめます!
家に帰ってから、家族に話したくなるエピソードがたくさんありますよ。
【観光でお越しのみなさまへ】
下田に到着して、街歩きをする前に いちばん最初に立ち寄って欲しいのが「下田開国博物館」です。
ここで歴史を知ってから町を歩くと、 下田の風景が「観光地」から「物語の舞台」に変わります。
下田散策が、何倍も楽しくなりますよ♪
実際に私も、普段通る町が、少し違って見えるようになりました。
「見て、触れて楽しめる」充実した資料展示
下田開国博物館で最初に思ったのは 「こんなにあるの?」という資料の多さ。当時の貴重な資料や遺品がたくさんあり、 貯蔵品を入れ替えながら展示しているそうです。

2025年のリニューアルオープン後は、 最新技術を使った体験型展示も新たに加わり、子どもでも楽しめる工夫がされています。
子ども向けとしては船の模型や写真の見学ができますが、 歴史を学ぶ前の子はちょっと難しいかな…とは思います。
それでは、歴史に(あんまり)興味がない筆者の心に残ったポイント たくさんある中から“3つだけ”紹介します。
絵の中に残る”当時の下田”をのぞいてみる
『ペリー艦隊日本遠征記』ペリー自身や部下のメモ、日記をもとに編集された記録で 挿絵とともに当時の様子がまとめられています。
そこに描かれているのは、 外国人から見た「リアルな下田」
その内容をひとつだけご紹介。
『石橋と寺院への入口、下田』 今の下田八幡神社を描いた絵です。
この橋も鳥居も今と同じ場所にあります。
見た瞬間、絵の中と今の下田が、急につながった感じがしました。
池も当時からあったようで、資料によると魚もいたそうです。
今もいますよね、鯉と亀。
中央に座って絵を描いているのが画家のハイネ。 それを囲むように、下田の人たちが集まっています。
役人が子ども達を追い払っている様子も描かれていますが、 それでも、ハイネの周りにはたくさんの人。
鎖国中で、外国人との関りはタブーだったはずなのに、 みんな興味津々で近づいていったのかもしれません。
外国人を怖がっている様子はなさそう。
教科書でみる「開国」とはちょっと違う空気が伝わってきました。
他の挿絵も、とても興味深いものばかり!
ぜひ、じっくり見てみてください。
平野屋の見え方が変わる「欠乏所」の話
平野屋の入り口にある「欠乏所」という石碑、見たことありますか?
欠乏所とは、外国船が航海に必要な物(薪・水・食料・石炭など)を 陳列・販売していた場所。
当時の外国人はここでならお買い物ができたそうです。
制限はあったはずですが、 平野屋さんに外国人が来て、品物を選んでいる様子を想像すると なんだかちょっとワクワクしませんか?
航海に必要という名目で、織物、漆器、陶器、雑貨なども買われていたそうです。
しかも、明らかなおみやげ物は1.5~5割増し価格だったとか。商売上手。
鎖国中の日本でしたが、ここ下田では事実上の貿易が始まっていたのですね。
次に平野屋さんの前を通ったら、きっと少し見え方が変わると思います。
下田で決まった国境の話
下田の長楽寺で結ばれた「日露和親条約」、 この条約によって、日本とロシアの国境が決まりました。当時は、国境を戦争で決めることも多かった時代。
それを話し合いで決めたわけだから、ちょっとスゴイですよね。
こんな大事な話し合いの場所が、 今のこの下田だったと思うと、誇らしい気持ちにもなります。
その他にも、安政の大津波、ディアナ号の沈没、ヘダ号の造船など ロシアとの深い関わりも学べます。
ロシアが、前より身近に感じられるはず。
170年前、下田はすでに”国際的な町”だった
下田は、日本と世界をつなぐ窓口でした。当時の下田には、外国人や幕府の役人など、 たくさんの「外から来た人たち」が滞在していたはずです。
電車もない時代。
馬?駕籠?飛脚?なども滞在していたと思います。
田舎の小さな港町を、役人や外国人が行き交う風景を想像すると もしかしてここは、ある意味でとても近代的な町だったのかもしれない… そんな気がしてきます。
170年前から、 下田はすでにインターナショナルな場所だったんですね。
博物館にはここで紹介しきれなかったエピソードが、まだまだあります。
ぜひ、じっくり楽しんでみください。
博物館を出たあとは、そのまま街歩きを。
当時にタイムスリップした気分になること間違いなしです。
下田観光の、いちばん最初の一歩に。
下田を深く楽しみたい人にも 歴史が苦手な人にも 気軽に立ち寄って欲しいおすすめの場所です。
<補足>
●博物館が更に楽しくなる!事前にアプリを入れておこう!
まちあるきアプリ『下田ストリートミュージアム』(無料)を入れておくと 館内で「音声ガイド」が聞けたり、 カメラをかざすと絵が動き出す「ARトリックアート」が体験できたりしますよ。
●小さなお子さんがいる場合は、 別館「黒船トロンプ・ルイユ美術館」も一緒に回ることをおすすめします!
動くトリックアート館で、うちの子達も喜んでポーズをとっていました。
お得なセット券も販売されていますよ。
その記事はまた次回に。

下田開国博物館
| 住所 | 下田市四丁目8‐13 |
|---|---|
| 電話番号 | 0558-23-2500 |
| 開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 入館料 | 大人1,200円/高校生以上1000円/小中学生700円 小学生未満無料 |
| アクセス | 伊豆急下田駅から徒歩15分 駐車場あり(無料) |














