下田開国博物館

開国の町・下田


どこまで知ってる?


街歩きが楽しくなる場所

下田市四丁目8‐13

February 2026
文と写真:Mei

文と写真:Mei
記事公開日:2026/03/13

街歩き前に、まず立ち寄りたい博物館

下田と言えば「開国の町」です。
でも、みなさんどれくらい知っていますか?

「歴女」という言葉があるくらいですが 正直私は、教科書に載っている名前くらいしか知らないタイプです…。

「了仙寺」「玉泉寺」「平野屋」「安直楼」など、 名前と場所くらいは知っているけど (下田市民だからね) そこで実際何があったの?と聞かれてもうまく説明ができませんでした。

そんな私でもかなり楽しめたのが【下田開国博物館】。
今日はその魅力をご紹介します。


①
【地元のみなさまへ】
・なんで下田で「北方領土マラソン」が行われていたか、知ってる?
・なんで下田は「牛乳あんパン」が有名なのか、知ってる?(おいしいよね~)
・結局ペリーって下田で何したの?
ひとつでも「え、説明できない。」って思った方。
この博物館を楽しめます!
家に帰ってから、家族に話したくなるエピソードがたくさんありますよ。

②
【観光でお越しのみなさまへ】
下田に到着して、街歩きをする前に いちばん最初に立ち寄って欲しいのが「下田開国博物館」です。
ここで歴史を知ってから町を歩くと、 下田の風景が「観光地」から「物語の舞台」に変わります。
下田散策が、何倍も楽しくなりますよ♪
実際に私も、普段通る町が、少し違って見えるようになりました。



「見て、触れて楽しめる」充実した資料展示

下田開国博物館で最初に思ったのは 「こんなにあるの?」という資料の多さ。
当時の貴重な資料や遺品がたくさんあり、 貯蔵品を入れ替えながら展示しているそうです。

③

2025年のリニューアルオープン後は、 最新技術を使った体験型展示も新たに加わり、子どもでも楽しめる工夫がされています。

④

子ども向けとしては船の模型や写真の見学ができますが、 歴史を学ぶ前の子はちょっと難しいかな…とは思います。
それでは、歴史に(あんまり)興味がない筆者の心に残ったポイント たくさんある中から“3つだけ”紹介します。



絵の中に残る”当時の下田”をのぞいてみる

『ペリー艦隊日本遠征記』
ペリー自身や部下のメモ、日記をもとに編集された記録で 挿絵とともに当時の様子がまとめられています。
そこに描かれているのは、 外国人から見た「リアルな下田」
その内容をひとつだけご紹介。

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『石橋と寺院への入口、下田』 今の下田八幡神社を描いた絵です。
この橋も鳥居も今と同じ場所にあります。
見た瞬間、絵の中と今の下田が、急につながった感じがしました。
池も当時からあったようで、資料によると魚もいたそうです。
今もいますよね、鯉と亀。

中央に座って絵を描いているのが画家のハイネ。 それを囲むように、下田の人たちが集まっています。
役人が子ども達を追い払っている様子も描かれていますが、 それでも、ハイネの周りにはたくさんの人。
鎖国中で、外国人との関りはタブーだったはずなのに、 みんな興味津々で近づいていったのかもしれません。
外国人を怖がっている様子はなさそう。
教科書でみる「開国」とはちょっと違う空気が伝わってきました。
他の挿絵も、とても興味深いものばかり!
ぜひ、じっくり見てみてください。



平野屋の見え方が変わる「欠乏所」の話

平野屋の入り口にある「欠乏所」という石碑、見たことありますか?

⑥

欠乏所とは、外国船が航海に必要な物(薪・水・食料・石炭など)を 陳列・販売していた場所。
当時の外国人はここでならお買い物ができたそうです。
制限はあったはずですが、 平野屋さんに外国人が来て、品物を選んでいる様子を想像すると なんだかちょっとワクワクしませんか?
航海に必要という名目で、織物、漆器、陶器、雑貨なども買われていたそうです。
しかも、明らかなおみやげ物は1.5~5割増し価格だったとか。商売上手。
鎖国中の日本でしたが、ここ下田では事実上の貿易が始まっていたのですね。
次に平野屋さんの前を通ったら、きっと少し見え方が変わると思います。



下田で決まった国境の話

下田の長楽寺で結ばれた「日露和親条約」、 この条約によって、日本とロシアの国境が決まりました。
当時は、国境を戦争で決めることも多かった時代。
それを話し合いで決めたわけだから、ちょっとスゴイですよね。
こんな大事な話し合いの場所が、 今のこの下田だったと思うと、誇らしい気持ちにもなります。


⑦

その他にも、安政の大津波、ディアナ号の沈没、ヘダ号の造船など ロシアとの深い関わりも学べます。
ロシアが、前より身近に感じられるはず。




170年前、下田はすでに”国際的な町”だった

下田は、日本と世界をつなぐ窓口でした。
当時の下田には、外国人や幕府の役人など、 たくさんの「外から来た人たち」が滞在していたはずです。
電車もない時代。
馬?駕籠?飛脚?なども滞在していたと思います。
田舎の小さな港町を、役人や外国人が行き交う風景を想像すると もしかしてここは、ある意味でとても近代的な町だったのかもしれない… そんな気がしてきます。

(英和語彙集の抜粋)

(英和語彙集の抜粋)



170年前から、 下田はすでにインターナショナルな場所だったんですね。
博物館にはここで紹介しきれなかったエピソードが、まだまだあります。
ぜひ、じっくり楽しんでみください。
博物館を出たあとは、そのまま街歩きを。
当時にタイムスリップした気分になること間違いなしです。
下田観光の、いちばん最初の一歩に。
下田を深く楽しみたい人にも 歴史が苦手な人にも 気軽に立ち寄って欲しいおすすめの場所です。

<補足>
●博物館が更に楽しくなる!事前にアプリを入れておこう!
まちあるきアプリ『下田ストリートミュージアム』(無料)を入れておくと 館内で「音声ガイド」が聞けたり、 カメラをかざすと絵が動き出す「ARトリックアート」が体験できたりしますよ。

●小さなお子さんがいる場合は、 別館「黒船トロンプ・ルイユ美術館」も一緒に回ることをおすすめします!
動くトリックアート館で、うちの子達も喜んでポーズをとっていました。
お得なセット券も販売されていますよ。
その記事はまた次回に。
INFOMATION
下田開国博物館

下田開国博物館

   
住所下田市四丁目8‐13
電話番号 0558-23-2500
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料大人1,200円/高校生以上1000円/小中学生700円 小学生未満無料
アクセス 伊豆急下田駅から徒歩15分
駐車場あり(無料)

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