さあ、「下田がみんなを呼んでいる」夏到来です、ヤァヤァヤァ。

すでに7月の半ば頃から、日本国内でトップクラスの水の透明度を誇る海水浴場を中心に、下田の街は一年の中で一番ともいえる賑わいをみせはじめています。郷ひろみも真っ青になるくらいアチチモードのカップルや、まるで「家族」の理想像を絵に描いたように楽しそうなファミリーの姿を見かける率がぐんぐん上がっています。実にハッピー指数、高いですよ、今の下田。

そんな中、自分はというと、仕事がいわゆる繁忙期に突入。サービス業に従事している関係で、日々ハッピースマイル0円を心がけてはいますが、皆さんの笑顔に反比例するように、ただただゾンビ化が進んでいると思われます。ですが、下田の青白い中年ゾンビ、心の奥底では、皆さんに負けることなく「夏」を楽しもうと目論んでいるんです。きっとそんな楽しい時間も確保できるはず…(エンドレスな妄想スタート)。

さてさて、夏ゾンビが綴る下田移住連載、通称「下僕」。順調に第三回目をむかえております。

今回は、なんとわずか4時間で、しもだの海とシモダの山と下田の温泉を満喫できる、超シンプルかつ超贅沢なコースをみなさまにご紹介させていただきます。ちょっとコンシェルジュ気取りです。嘘は書きたくないので、先日、自らしっかりそのルートを辿ってきました。なので、したがって情報の鮮度は非常に新鮮です、ピッチピチです。読んで興味を持たれた方は、ぜひともこのコースで下田をたっぷり味わっていただきたい、とそう心の底から思う次第でございます。

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今回、みなさまにわたくしが自信を持ってご提案する下田満喫プラン。そのスタート地点は、日本有数の海水浴場といい切れる白浜大浜海水浴場。水質は極めて良好なAAA(環境省評価ランク)を誇っています。どやっ!

自分が訪れた日は、まさに夏晴れな天候。白浜の海は、見た瞬間に年甲斐もなく「うおー、キレイ!」と気持ちが盛り上がっちゃう、限りなく透明な…、いや、鮮やかなブルーっぷりを見せつけてくれました。実はここだけの話、個人的にホントはプライベート感たっぷりな鍋田浜や九十浜の海水浴場が好きなんです。なので、今までメジャー感たっぷりな白浜にはあまり積極的には立ち寄ることがなかったのですが、いやー、さすがに心揺さぶられるモノがありました。まずは写真をどうぞ。

 

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どうです? コース始まって、いきなりこんな海で遊んでしまいますよ。贅沢の極みじゃないですか。ただ、この後、みなさまはハイキングを控えているので、がっつり遊び切るのはやめて、ほどほどにしておきましょう。まだまだ楽しみはこれから、なので体力は残しておいてくださいませ。あえて足元だけ、海に浸かってチャプチャプ…なんてのも大人の楽しみ方かもしれません。30分から1時間ほど、この正に青!な海と、輝くように真っ白な砂浜を満喫しましょう。

白浜の海を楽しんだら、通りに出てまずコンビニに立ち寄ることをオススメします。白浜大浜海水浴場前の通りに沿って、セブンイレブンとファミリーマートがあります。ここでは1リットル程度のミネラルウォーター、飴系、あとタオルは調達しておいてください。あとお手洗いはかならず済ませておくように。

コンビニを出て、東伊豆道路(国道135号)を北上して数分歩いていくと、右手海側に白浜神社が見えてきます。サクリと立ち寄ってみましょう。

 

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2400年の歴史を誇り、伊豆最古の神社と呼ばれている白浜神社。カップルの方には、縁結びのご利益がありますよーなんてキャッチーな勧め方もできますが、境内には樹齢2000年を超える巨木や、ちょっとミステリアスな雰囲気が感じ取れる樹林帯があるので、そちらも楽しんでいただきたい。神社裏にある巨岩から見る白浜の海は、海水浴場とはまた違った良さを感じ取れますよ。

 

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神社を出たらふたたび国道を北上。道路を左側に渡って5分ほど歩くと、マリングッズなどを扱っているショップ「SIRAHAMA GON」が見えてきます。そのすぐ先に駐車場があるので、そこで左折。駐車場入口に「高根山 入口」という木の看板が設置してありますので確認した上で、道なりに進んでいきましょう。あっという間に、先ほどまでの青の世界から、緑の世界へと景色が変わっていきますよ。

分岐点のほとんどには、高根山への誘導看板があるのでさほど心配はご無用です。舗装された道を黙々と進んでいきましょう。微妙な傾斜が続いているので、この辺りからじわじわと汗が出てくるかもしれません。

 

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看板に標されたとおりに、道を進んでいくと写真の場所に出ます。右の細い坂道がいかにもハイキングコースっぽい雰囲気を出していて「ほら、こちらへおいで」とみなさまを誘ってきますが、今回は左側の道を進みましょうね。

 

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道の両側は、どんどん木々が増えてきます。道の左側の木々の隙間から今回登る高根山が見えてきます。さらに進むと、みかんの樹が現れてきます。民宿「南風」を通り過ぎて進んでいくと、いよいよ高根山ハイキングスタートですよ!

 

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さあ、高根山入口に到着。木の囲いの周りで、かわいいお地蔵さんたちがみなさまをウェルカムしてくれています。タヌキさんの石像とか超カワイイ。これは実際にみてのお楽しみということで、写真の掲載は控えさせていただきます。大体ここまでで、白浜から歩き始めて30分程度経過しているはず。

 

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数分、石段を上がっていくと、分岐点に出ます。「寝姿山」「高根山」と書かれている看板があるので、「高根山」方向に進んでいきましょう。因みに「寝姿山」方向に行くと、伊豆急下田駅方面へ向かうことになります。

 

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季節や天候にもよると思いますが、夏の季節は、足を運ぶ石や岩には緑々しいコケがたくさん生えています。傾斜もあるので、気を抜いて歩いているとツルッと滑るので気をつけてください。低山とはいえ、油断は禁物。

因みに自分は、石老山という神奈川にある低山を登ったときに、足を滑らせたことがあります。その時は、尖った石の上に手をついた結果、左手の指と指の股をパカッと綺麗に裂いてしまい、結果6針縫うことになりました(低山ハイキングちょっと怖い話)。

 

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コケを静かに見ながら淡々と過ぎていく時間。そんな質実とした贅沢をあなたも味わってみませんか。

 

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(おそらく)だらだらドボドボ流れ出ている汗をぬぐいましょう。ふと後ろを振り返ると、木々の間から、先ほどみなさまが遊んだ白浜の海を望むことができます。この景色、最高!! 晴れていると海の先には伊豆七島も見えますよ!

 

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傾斜があり、危険そうな場所にはロープが渡してあります。しっかりと掴まりながら、歩を進めていきましょう。ここまで来ると大体200mほど上がったことになります。頂上まであと少し!

 

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傾斜が緩くなると、高根地蔵尊の説明が書かれている木の建物が見えてきます。この建物の中にはお地蔵さまが陳列されているので、中をチェック。高根登山記念記帳簿も置いてありますので、ぜひあなたの名前を記しましょう。自分もしっかり記帳しましたよ。

 

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白浜から約1時間程度で、高根山山頂に到着!! 高さ343m。小さい木のベンチがあるので小休憩するもよし。数年前とは違い、看板が新しくなっているので、ハイキングコースとしての親切度があがっています。これなら安心してみなさんにオススメすることができるさー!

 

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山頂から寝姿山方向へと下る道からの景色。大きな岩に足をかけながら、進んでいくことになります。ここからの眺めは、白浜の海と大きな岩と、電柱と電線が相まっていて、ちょっと不思議な光景です。必見。今回は引き返して、蓮台寺方面に向かいながら山を下りていきます。

 

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下りは、木が生い茂っている中をひたすら進んでいきます。木々の影に守られながら歩くので、晴天の日でも直接陽に当たらず、快適にサクサク歩を進められます。木々の隙間からの光に当たるコケの風情、超たまりません。あと途中、竹林エリアに突入したりもしますよ。

 

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ちょっと小休憩。自分好みの形をした岩を見つけた時はうれしいもの。バーナーをセットし水を温めて、ホットコーヒー&カップヌードルタイム。ものすごく暑い日なのに、熱い食べものやドリンクがなんでこんなに美味しいのか不思議でなりません。

 

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この日、膝下の長さのズボンでハイキングをした結果、結構擦り傷ができたり、虫に刺されたりしてしまいました。極力、体の表面が出ていない格好でハイキングに臨むのがやっぱりベストですね。あとシューズは本格的なものでなくてもいいので、ハイキングシューズを用意するのが好ましいです。

 

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家や踏切が見えてきたら、高根山を下山したことになります。踏切を越えたら、左折。そのまま道を進んでいくと、やがて川が見えてきます。さらに進んでいくと、伊豆急行・蓮台寺駅に到着です。

 

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蓮台寺駅目の前の下田街道を渡り、さらに直進。T字路を左に進んでいくと、右手に金谷旅館が見えてきます。駅から約5分ほどの距離です。

日本一を唱い「千人風呂」と呼ばれている総檜風呂がとにかく圧巻。浴槽だけでなく、壁や天井まで木造造りな点も楽しみのひとつです。自家源泉掛け流しの温泉で、汗はもちろん、海や山で溜まった疲れを思いっきり流しましょう。因みに…、混浴可ですよ(にやり)。

 

まとめ ”こんな方にオススメです、このコース”

  • ・やっぱり下田といえば、海。それは外せないよね
  • ・よくばって、海も山も楽しみたいよ
  • ・日帰りで下田の自然を楽しみたいな
  • ・体を動かした後、温泉ですっきり疲れを取りたい
  • ・伊豆で低山ハイキングを楽しめるところはないかな
  • ・体力にはあまり自信はないけど、緑を満喫したいんです
   

高根山トレッキングmap

 

*金谷旅館 〒415-0011 静岡県下田市河内114-2 TEL 0558-22-0325

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100景/金谷旅館ページ

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明山真吾(あけやま・しんご=アケシン)

1972年、東京都中野区生まれ。
サラリーマンとして慎ましく人生を歩みつつ、90年代から2016年まで都内にてUK・USロック&ギターポップ / 渋谷系DJとして活動。音楽に関わるディスクレビューやライブレポなどのライター活動も並行して行なう。 2016年2月に下田に移住。仕事と子育て、下田の街中散歩を満喫する日々。
趣味:音楽 / カメラ / 低山登り / 団地チェック / 読書

サイト“A CHANCE MEETING” : https://akeshinmooka.themedia.jp