伊豆半島の南端に位置する下田市。温暖な気候に恵まれた下田では、雪が降るようなことはありませんが、ここ下田もすっかり寒くなってきました。海の街でもある下田 … 冬になると冷たい海風が吹いて、寒々しい雰囲気 … というイメージをお持ちの方もいるのかな?でも、決してそんな事はありません!今日は下田の冬のイベント、「水仙まつり」をご紹介します!
※記事内の写真をクリックすると、大きく拡大しますので、写真もお楽しみください!
300万株の水仙が咲き乱れる爪木崎
毎年冬になると下田で開催される水仙まつり。おまつりと言っても、御神輿が出たりする訳ではありません。青い空の下、見事に咲き乱れる、白くて黄色い可愛らしい水仙の花を楽しむイベントです。
会場は伊豆急下田駅から車で20分程にある、「爪木崎(つめきざき)」。もともと白亜の美しい灯台があることでも知られています。
その灯台が建つ小高い丘を取り囲むように、辺り一面甘い香りを漂わせながら、白い水仙の花が咲き誇っています。開催期間
- 12月20日 ~ 1月31日
それでは、爪木崎の水仙まつりの見どころをご紹介していきます!
海を背景に、美しい水仙と景観を楽しもう!
会場となる爪木崎は、灯台がたつ岬になっています。海に面した会場を、散策して廻ります(会場入り口までは、車でご来場できます)。会場内は遊歩道が整備されていますが、灯台まで登るなら、緩やかな階段もありますので、歩きやすい靴の方がいいかも。それでは順路にそってご案内しますね!
灯台を目指してウォーキング!
会場に着いたら目指すのは、前述した白い灯台です。距離的には入り口から 600mくらいでしょうか。ゆっくり水仙を楽しみながら歩けば、あっと言う間に着いてしまいます。この時期アロエの花も楽しめます
みなさんは、アロエに花が咲く事はご存知ですか?緑色のとげとげした葉が、とっても印象的なアロエですが、この時期下田では、アロエの花も満開を迎えます。
爪木崎でも水仙はもちろん、このアロエの花も観賞できるので、一緒に楽しんでくださいね!
ちょっと変わった石の柱「俵磯」
灯台の建つ高台から海をを見下ろすと、ちょっと見慣れない「俵磯」と呼ばれる岩場があります。まるで人の的よって作られたかのような形をしていますが、これは自然にできたもので、「柱状節理」といいます。
この柱状節理は約500万年前、安山岩質溶岩の冷却によって生じたものです。形が「俵(たわら)」に似ているので、俵磯と呼んでいるんですね!
江戸時代には建築材として人気があったそうです。こんな場所からどうやって石を運んだんでしょうね … ちょっと謎ですね。
浜辺の屋台で、いけんだ煮みそ!
水仙まつり期間中、爪木崎の浜辺には屋台や露店が並びます。屋台では、郷土料理の「いけんだ煮みそ」が販売されています。いけんだ煮みそというのは、地元爪木崎周辺の須崎地区の漁師たちが食べている浜鍋で、地元で採れた魚介がふんだんに入っています。
また、いけんだ煮みそは、下田町内にある「旬の味 ごろさや」さんでも食べる事ができます。
会場を出た駐車場付近では …
水仙まつりの会場となる爪木崎と呼ばれる入り江は、前述した通り車で入る事はできません。ですから入り口には大きな駐車場(一回500円)があります。灯台までひと回りして駐車場に戻るとき、ちょっと寄り道したいスポットがあるので紹介しますね!
まるで南国のような花園と温室
丁寧に管理された花園には、この時期でも色とりどりの花が咲いています。場所は爪木崎の入り江から駐車場に戻る途中。冬でも色とりどりの花が咲き誇って、まるでここだけ春が先に来たみたいですよ!
- 花園、温室の見学は無料です。
昭和天皇歌碑
駐車場近くには、昭和天皇(香淳皇后)の歌碑が立っています。ここからはさっき散策してきた爪木崎の入り江を見渡せますし、もちろん白い灯台を望むことができ、最高の景観です!他にも大正天皇ゆかりの石碑や、平成天皇お手植えの松、愛子様誕生の碑などがこの付近にあります。というのも、この爪木崎には御用邸があり、天皇ゆかりの地でもあるんですね。
サザエのつぼ焼き
ここ爪木崎のある須崎地区は、下田でも有数の漁師町。たくさんの漁師が暮らす地域です。駐車場にある売店では、漁師町らしい地場産品を中心としたお土産はもちろん、軽食を食べる事もできます。また人気なのが、店頭で焼いているサザエの壷焼き。特に寒い冬の間は、焼きたて、アツアツのサザエの壷焼きはおすすめです!
下田 水仙まつり
- 開催期間:12月20日 ~ 1月31日
- 会場:爪木崎
- 駐車場:200台ほど(500円)