下田には関西から移り住んできた、野人と名乗る人がいます。
下田の暮らしを楽しみたくて一眼レフを買ったそう。
彼は「なんで下田は長年いても飽きへんのやろ?
そんな町、そうはないと思うで」としきりに言うのです。

「下田は海しかないなんてちゃうやろ」と。
「この町の良さを見せてあげたいと思うんや」と。

ならば彼の目に映る下田を紹介してもらおう、ということになりました。
気がつきそびれてるものに、光を当てて。
懐中電灯役のカメラと一緒に、下田を探し歩きます。

>野人さんのプロフィール

#013

冬子ちゃん、いいます。

冬子ちゃん、いいます。

下田には隠れたアイドルがいます。
それは4人グループの、純白の肌がきれいな人魚さん!
下田の街への入口、新下田橋でポーズを決めてはります。
4体それぞれ下田の四季を表してて、表情、仕草がみな違います。
この写真の人魚さんは「冬」を表してて、「冬子ちゃん」と呼ばれてるんですわー。

見慣れてしもたけど、人魚が乗っとる橋なんてそうそうないと思うで。
美術館を思わすような素敵な橋やなあ。
コペンハーゲンの水辺にたたずむ人魚像は小ぶりだそうやけど、下田の人魚さんはボリュームもあって堂々としてはる!

この人魚像は1958年に松崎町の彫刻家・故堤達男氏によって制作されたもので、
その後お弟子さんの高橋忠さんが2013年に補修、2021年にペンキを塗るなどして化粧直しが施されました。

観光のお客様のお出迎えは、冬子ちゃんと夏子ちゃん。
下田のきれいな海へお誘いしまっせ〜。
お帰りは春子ちゃんと秋子ちゃんが名残惜しそうにお見送り。
また来ておくれやす~
(下田の人魚が関西弁なわけないな・・)

ちなみに僕の一押しは「冬子ちゃん」です!

2022-09-20

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