下田には関西から移り住んできた、野人と名乗る人がいます。
下田の暮らしを楽しみたくて一眼レフを買ったそう。
彼は「なんで下田は長年いても飽きへんのやろ?
そんな町、そうはないと思うで」としきりに言うのです。

「下田は海しかないなんてちゃうやろ」と。
「この町の良さを見せてあげたいと思うんや」と。

ならば彼の目に映る下田を紹介してもらおう、ということになりました。
気がつきそびれてるものに、光を当てて。
懐中電灯役のカメラと一緒に、下田を探し歩きます。

>野人さんのプロフィール

#023

絶景かな!絶景かな!

絶景かな!絶景かな!

なんじゃ? よー鍋田浜には来てるけど、こんな鳥居あったか!?

夏だけ出店される海の家。
その隣に、古ぼけた小さな鳥居がある。

店の人に聞くと、何でも金毘羅さんを祀っていたとか。
今はなき金毘羅さんか・・
じゃー、どんなとこか上ってみよ!と、手すりもない荒れ放題の階段を恐る恐る上がると、頂上は人が5人もいられそうにない狭さ!

気をつけな・・と思った次の瞬間、
「おーーーっ!絶景やで!」と石川五右衛門ばりに大声上げてしもた!

テンション上がりまくりのポイント発見や!
地元民でもここ上がったことある人あんまいないんちゃうか?
鍋田湾を見下ろせるのは下田東急ホテルとここだけかもしれん!
興奮しとるなあ、と自分で感じるわー

「そや、満月の日はここからの夕景はきっとすごいで!」

天気を案じた数日後。
今は17時30分。月の出が17時37分で、日没が18時39分。
この方角やったら日没前ぐらいには雲の間から月が顔出すやろ、とカメラをスタンバイ。

「おおーっ!雲の間から月が出てきよった!ムーンロードも薄っすら浮かんだで!」

少し赤く染まった空と、グリーンの海と月、奇麗やわー
帰り際、頂上の小さなお社へ。
金毘羅さんいやーらへんけど、今日の絶景おおきにどす! 
奮発してお賽銭は100円玉や!

まんまんちゃん、あん!!!

2023-01-15

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