下田ならではのメニューも豊富。中華料理 八龍。

2011年 7月 15日

下田ならではのメニューも豊富。中華料理 八龍。

昔から親しまれる中華料理屋の八龍

暖簾

赤い暖簾が目印

私達の店、焼家も加盟している下田料飲組合。この組合が運営しているサイトがリニューアルすることになり、その手伝いをしています。リニューアルにともない、参加店約50店舗の取材と写真撮影のやり直しです。

僕が生まれ育った下田。いつも当たり前のようにそこにある下田のお店と料理・・・。目線はもっと新しくて刺激的な料理や内装のお店を求めていましたが、こうやって昔からの下田のお店をじっくりと見て店主からお話を聞いていると、なんと良い素材のお店が多いことかと驚かされます。そして何十年も経った今でも、試行錯誤を続けていることに頭が下がります。

下田市から技能賞を授与される腕前!

そんなお店の一つの八龍さんへ行ってきました。お店は下田の街中の中心にあります。70歳のご主人と奥さんの2人で切り盛りしている、意外とお座敷の広い落ち着けるお店です。このお店の凄いところは、ご主人の仕事の速さです。

混みあう時は何十人ものお客さんのオーダーを、ストレスを感じさせず一人で手際よくさばいていきます。そしてこの年になっても新しいメニューを考えるバイタリティーに脱帽です。昨年、下田市から技能賞を授与されたこともうなずけます。

 八龍のボリューム満点レバニラ炒め ¥800
八龍のレバニラ炒め

八龍のレバニラ炒め ¥800

大ぶりの豚レバーに薄衣をつけ炒めてあるので、味が良くなじんで旨い!家族で行くとついつい頼んでしまう大満足のレバニラ炒めです。味が良くて、ボリュームがあって、炒め合わさったモヤシもシャキシャキです。

八角の香る柔らか豚バラの トントン飯 ¥750
八龍のトントン飯

柔らか豚バラのトントン飯 ¥750

柔らかく煮込まれた厚切り豚バラ肉と青梗菜。ほのかに八角が香ります。

子供の頃、初めてこのトントン飯を食べた時には、なんとも不思議な香り(八角)に違和感を感じましたが、いつの間にかこの香りがクセになってしまいました。

とっても柔らかく煮込まれた豚バラと、くったりとした青梗菜が、マイルドな餡に絡まって美味しい!決め手はやっぱり八角の香りですね。

今では八龍さんに行くと必ずオーダーするお気に入りです。

八龍定番のルースーチャーハン ¥750
八龍のルースーチャーハン

八龍定番のルースーチャーハン ¥750

チャーハンの上にチンジャオルースーがのっている豪華な一品!

以前下田の夏祭りで、若い衆の大人数で八龍さんに伺ったとき、ほぼ全員が当たり前のようにルースーチャーハンの大盛りを頼んでいました。(僕は八角が香るトントン飯でしたが)。下田の若者に浸透した一皿です。

下田のソウルフードチャーハン!
八龍のきんめのチリチャン

八龍のきんめのチリチャン ¥1,000

このあんかけのチャーハン、具はなんだかわかりますか?

下田の地キンメがゴロゴロはいっているんですよ!一度粉をはたいて揚げたキンメを、チリソース風のあんに絡めてチャーハンにかけてあります。

よくこういう料理って話題性ばかりで、わざわざこんなことしないほうが美味しいのに、と思うことがありますが。このキンメのチリチャンは違います。本当に美味しかった!

これで¥1,000は安すぎると思うので、ご主人に何度もこの値段でいいのか聞きましたが良いそうです。原価を考えたら商売的には割に合わない値段ですが、なんだか意地のようなものがあるようです。

今では地キンメは高級魚です。これは絶対におすすめの一皿。

その他にも、スープが見えないほどにたっぷりの岩海苔とチャーシューが盛られた黒船ラーメン ¥650や、金目鯛入りの餃子など開拓の余地ありのお店です。

下田に来たらお刺身もいいけれど、こんな街の中華屋に下田を感じるのも良いですよ!

この記事を書いた人

焼家 さわち

海辺の小さな田舎町。 美味しい料理、心暖まる風景を紹介します。 職場は駅近くの焼家(焼肉)。
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