活きの良いタコが手に入ったら。
先日魚屋さんから活タコを仕入れました。タコは貝類と違って、自分で潜って捕ることはそうはありません。年に2~3回程度です。昔に比べてタコの数が少なくなっていて、海の中で見つけるのが困難になってきました。
さて、今回仕入れたタコはとっても活きがいいです。いつもは手早く頭を裏返し、眉間に目打ちで刺し成仏してもらっているのですが、このブログの為にまな板に載せて写真を撮っていたら怒って墨を吐かれてしまいました。もっと怒ると少し立ち上がり、全体に突起物ができ肌の色もカラフルに・・・目なんか縦長になりとってもワイルドです。
小5の思い出 タコの悪夢
余談になりますが、誰にでも苦手なものや苦い思い出(トラウマ)があると思います。実は自分にとっての天敵はタコなんです。忘れもしない小学5年生の夏のことです。貝を捕りに海に潜っていたら、岩場の穴の前にとこぶしや、小さなアワビの殻が溜まっているのを発見しました。
みなさんタコは普段何を食べているか知っていますか?タコはグルメで、アワビなどの貝の他にもカニ、伊勢海老などを好んで食べます。食べたものの残骸を巣穴の前に置く習性があり、それが目印となり割と簡単に見つけられます。
その日はいつものように、外浦海岸の磯で潜っていました。タコのいそうな穴を見つけ覗き込んでみると、丸々太った大物がいました。チョット怖かったけど、いつもどおり勢いよくノミでタコの頭を引っ掛けて、巣穴から引きずり出しました。水面に戻り、頭をひっくり返そうとしたその時! … タコの反撃にあったのです。
大物だったので、なかなか頭が裏返らずもたもたしているうちに、左腕にタコの足が絡みついてきました。吸盤が肌に吸い付き、めりこんで来るような感覚 …。痛いのと気持ち悪いのダブルパンチを浴びせられた僕は、片手をタコに巻きつかれながら必死で海から上がり、絡みついたタコを岩場に叩き付け左腕から剥ぎ取りました。その後吸盤で吸われた所は、血が固まり赤い点々の気持ち悪い模様になり、それが一週間ほど消えませんでした。
今でもウェットスーツに身を包んでいるとはいえ、絡みつかれた事を思い出してしまうので、店で使わなければ捕まえたくないのです。
茹でタコの作り方
タコは頭を裏返し、内臓を取り除いたら、塩でぬめりを取ります。それから柔らかくするために、大根で叩いたり、大根おろしで洗ったりします。よくぬめりを取ったタコを、お酒と番茶を少し加えて煮出した鍋に入れます。
右の写真は茹で上がったタコです。贅沢に足一本丸ごとかぶりつくのもよし、一口大に切って空揚げ粉をまぶして揚げてもビールのつまみに良く合いますよ。
タコの料理
下田の飲食店の中には、タコをぶつ切りのお刺身、唐揚げで出したりしているお店もたくさんあります。タコの独特の歯応えを楽しんでください!
コメントする