五十鈴製菓

ISUZUSEIKA

親子で追い求める身近な和菓子

街中に親子二代が営む小さな和菓子店の五十鈴製菓。
追い求めるのは下田の人たちに寄り添うお菓子。
シンプルで飽きが来ない、長年愛され続けるお店です。

内観

下田開国博物館から一本入った道沿いに、<五十鈴>と大きく書かれた和菓子屋さんがあります。
中を覗いてみると、みたらし団子や栗蒸し羊羹など、昔ながらのぽてっとした和菓子が並んでいて、ついつい立ち寄ってみたくなるお店です。

栗羊羹

<五十鈴製菓>は、昭和44年に初代であるご主人土屋征敏さんが開店させたお店。
7年前に息子さんの裕明さんが東京での修行を終え、お店に入りました。
現在はご主人と息子さんのお二人で和菓子を作っています。
「古いものも大切にしながら、息子がやりたいことも信念をもってやってくれればと思います」そう征敏さんは話します。

作業風景 作業風景2

「五十鈴製菓」にはみたらし団子や草餅など、昔から作り続けられている和菓子のほか、生クリーム大福などの目新しいものも並んでいます。
これは息子さんの裕明さんが考案したもの。
この生クリーム大福をいただいてみると、和菓子屋ならではのしっかりとしたつぶあんと柔らかい生クリームの相性がなかなか絶妙で、癖になります。
「若い人向けに作ったんですけれど、上の年代の方も好んで買ってくれるんですよ」と裕明さん。

生クリーム大福は左から抹茶、プレーン、コーヒーの3種類あります。一個130円。

「五十鈴製菓」さんの和菓子をいただいて、特に印象的なのはあんこの美味しさ。
小豆の風味がとても濃く、しっかりと甘みがあるもののすっと身体に馴染むような上品さがあります。
「東京修行時代、あんこはかなり厳しく教わったんですよ」
ご主人の征敏さんも東京で長い期間に渡り、厳しい修行をされたのだそう。
なるほど、秀逸なあんこの理由に納得です。

どっしりとした粒あんが食べ応えのある<きんつば>。上質なあんこが癖になる美味しさです。一個110円。
季節の上生菓子、各180円。「季節感のある和菓子を作れたらと思うんです。そういう店にしたいんですよね。」と裕明さん。

季節の上生菓子、各180円。「季節感のある和菓子を作れたらと思うんです。そういう店にしたいんですよね。」と裕明さん。

上質な白あんに、大振りな栗がまる一粒入った贅沢な<栗饅>一個150円。

みたらし団子80円、草だんご90円と「五十鈴製菓」の和菓子はかなり安い値段設定。
「団子なんかはね、学校帰りの子供たちが小銭握りしめて買いに来て欲しいからこの値段にしてるんだよね。」
実際、地元の子供たちがおやつに団子を一本食べに来るという場面も多々あるのだそう。
創業48年、シンプルで飽きのこない<五十鈴製菓>の和菓子は、今も昔も変わらず地元の方に愛され続けています。

甘いたれに包まれた柔らかいお団子を頬張ると、思わずにんまり笑顔になってしまいます。<みたらし団子>一本80円。

甘いたれに包まれた柔らかいお団子を頬張ると、思わずにんまり笑顔になってしまいます。<みたらし団子>一本80円。

五十鈴製菓- ISUZUSEIKA -

住所:静岡県下田市4丁目5-12
電話:0558-22-1912
営業時間:8:00 〜 19:00
定休日:火曜日

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