町ぶら!下田歩き

町ぶら!下田歩き

下田の町には他の町とひと味もふた味も違う、この町ならではの景観があります。海と山に囲まれた下田には、豊かな自然が見せるステキな景色も多くあります。でも今回は、長い年月の間下田の人たちがつくり出した、素敵な街角の風景、思わずカメラに収めたくなるようなスポットを、町ぶらスポットとしていくつかご紹介します!

下田の町はそれほど広くないので、どこも伊豆急下田駅から歩いてまわれる範囲です。

1. まずはやっぱり伊豆急下田駅と時計台

伊豆急下田駅前の時計台

伊豆急下田駅前の時計台

下田の玄関口である伊豆急下田駅。伊豆急線の終点でもある下田駅を一歩でたところで迎えてくれるのが、どこかノスタルジックな雰囲気の時計台

この建物は普論洞(ふろんと)というお土産屋さんになっているのですが、空高くそびえる時計台には、駅を出た人たちみんなが目を奪われるだけの魅力があります。下田の駅前をちょっと素敵にしている古い時計台。まずはここで写真を一枚!

黒船「サスケハナ号」の模型

黒船「サスケハナ号」の模型

伊豆急下田駅でもう一枚記念撮影をしておきたいのが、この黒船の模型前。下田は幕末に、アメリカから黒船が来航した歴史をもつ開国の町。下田といったら黒船といっても過言ではない、くらい切っても切れない下田のシンボルです。ぜひ下田旅行の記念にこの黒船の模型の前で記念撮影してみてくださいね!場所は伊豆急下田駅構内、バスターミナルにあります。

2. 下田駅前おみやげ横町

伊豆急下田駅前のお土産屋さん通り

伊豆急下田駅前のお土産屋さん通り

伊豆急下田駅前には、お土産やさんがたくさん軒を連ねています。

下田は人口わずか25,000人の観光の町。決して都会ではありませんし、どこか昭和の匂いも残る田舎町。どことなく懐かしく、またほっとする雰囲気のお土産屋さんの通りを、おみやげを物色しながら散策してみてはいかがですか?

下田ならではの金目鯛や、海の幸の試食などをしながら、お土産屋さんを回るのも楽しいですよ!

3. 港町らしい景観 … 下田みなと通り

「金目船」が数多く停泊するみなと通り

「金目船」が数多く停泊するみなと通り

下田といえば金目漁をはじめとする、漁業がさかんな港町です。そんな港町らしい風景に駅から程近く、徒歩 5~6分のところにあるみなと通りで出会えます。

下田港に注ぐ稲生沢川(いのうざわがわ)の河口には、金目鯛漁に使われる金目船が、ところ狭しと停泊しています。また空を舞うたくさんのカモメたちも見ることができます。

朝、昼、夕と刻々と変わる風景は、いつ見ても下田の風情を感じさせてくれる、下田ならではの景観スポットです。

4. 港町ならではのひもの干しの風景

下田名物、ひもの横町

下田名物、ひもの横町

みなと通りから、一本とおりを下田の町中にはいっただけで、写真のようにひものを干している風景に出会えると思います。

全国的にポピュラーなアジをはじめ、ムロアジ、カマス、エボダイ、そして金目鯛といった下田ならではのひものも見ることができます。下田ではこうして日光でひものを干している(天日干し)光景はめずらしくなく、その場でひものをお土産として購入できるお店も数多くあります!

5. 下田の風物詩 なまこ壁民家

美しい格子模様のなまこ壁

美しい格子模様のなまこ壁

下田の町を散策していると、黒地に白い碁盤目が斜めに交差した模様の壁を、あちこちで見かけることができます。この美しい模様の壁はなまこ壁と呼ばれています。

当時からのなまこ壁は土壁に平瓦をはめ込んで、継ぎ目に漆喰を盛り上げて固めた造りになっているのですが、多額の維持費のため減少傾向にあります。

この独特の模様のなまこ壁は、下田の風物詩となっていて、現代では模様だけを模したレプリカを見かけるほどです。それくらい下田という土地に馴染んでいるんですね!この下田ならではの美しいなまこ壁、ぜひカメラにおさめてみてはいかがですか?

6. ハリスの足湯でひと休み

無料で利用できるハリスの足湯

無料で利用できるハリスの足湯

下田は温泉にも恵まれた町。下田の町中のあちこちに、無料で利用できる足湯が設置されています。

町中でおすすめなのが、ちょうど下田の町のまんなか辺り、肉のうまい店 やまがた の向かいにあるハリスの足湯。散策の合間にちょっとひと休み … 日中はどなたでも無料で利用することができます。

ちなみにハリスという名前は、幕末下田に黒船が来航して日本が開国をしたばかりの頃、ここ下田に駐留したアメリカ総領事 ダウンゼント・ハリスからつけたものです。

7. どこかレトロな街角 ペリーロード

柳の並木が美しいペリーロード

柳の並木が美しいペリーロード

下田の町の南側、伊豆急下田駅から徒歩15分程度のところに、ペリーロードと呼ばれる小径があります。

幕末、黒船にのってやってきたペリー提督が歩いたとされるペリーロードは、平滑川沿いに 700m ほど続いていて、柳並木と石畳が美しい小径です。

この一角は明治、大正時代に作られた石造りの洋館や古民家が数多く残っていて、どこか異国情緒あふれるレトロな雰囲気を醸し出しています。1年を通して観光客のみなさんが訪れる人気スポットで、アンティークショップやカフェなどが軒を連ねています。

この近くの伊豆下田100景 おすすめSHOP

ページワンのパスタパスタと雑貨 ページワン
ペリーロードにある石造りの洋館を利用したカフェ ページワン。こだわりのパスタやピザ、スイーツの他、 店内ではかわいい雑貨がたくさん販売されています!

8. 下田の町中のレトロ探し

どこか懐かしいレトロな雰囲気漂うガス灯と古民家

どこか懐かしいレトロな雰囲気漂うガス灯と古民家

古い歴史を持つ下田の町は、どことなくレトロな雰囲気をもつものがあちこちに点在しています。それは古い建物だったり、ガス灯だったり、石畳だったり …。

また下田は古くから続くお寺の多い町でもあります。下田の町を散策中、ふとしたところでどこか懐かしい雰囲気をもつ何かにきっと出会えると思います。あなたが見つけたあなただけの下田の思い出を、写真に閉じ込めてみませんか?

土藤商店

ブリキの看板ギャラリー

ブリキの看板ギャラリー

明治20年(1887年)から続く酒屋さんである土藤商店。そのギャラリーには昔懐かしいブリキの看板がずらりと並んでいます。隣接するらくら よろず交流館では地場産品は手作りの小物も販売されています。

  • 土藤商店

    下田市三丁目6-30
    0558-22-0021
    伊豆急下田駅から徒歩 15分
    見学無料
    木曜定休

9. 下田の町中でみつけることができる季節の花たち

6月:ペリーロードのあじさいの花

6月:ペリーロードのあじさいの花

6月になると下田の町中あちこちで、このあじさいの花を見ることができます。あじさいは下田市の市の花にも指定されている花で、下田では6月一ヶ月の間あじさい祭りも開催されます。下田の人たちにとってもとってもなじみ深い花のひとつです!

5月:了仙寺のアメリカジャスミン

5月:了仙寺のアメリカジャスミン

5月にはペリーロードに程近い、了仙寺の境内では、アメリカジャスミンが満開を迎えます。白と紫のかわいらしいアメリカジャスミンの花は境内に色を添えるだけでなく、その香りを漂わせて訪れる人たちをなごませてくれます。

この他にも下田の町中では季節ごとにきれいな花々を見つけることができます!

10. 下田の町全体が見渡せる城址 下田公園

下田公園から望む下田の町

下田公園から望む下田の町

昔、下田にはお城があり、その城址は現在 “下田公園” として整備されています。

城址を利用した公園ということもあり、地元の人たちの間では城山公園の愛称でも親しまれている下田公園。園内では6月になると300万輪ともいわれているあじさいの花が咲乱れ、あじさい祭りの会場として多くの観光客のみなさんが訪れます。

お城があった場所ということもあり、眺望の素晴らしい下田公園からは、下田の町を眼下に見下ろすことができます。正面に見える三角の山が下田富士、手前の下田港に注ぐ川は稲生沢川(いのうざわがわ)。

幕末、ペリー率いる黒船が入港し、乗組員がいちばん最初に上陸した場所が、この下田公園のすぐ下にあって、現在は記念碑が建てられています。

眼下に見下ろす下田の港

下田港を一周する黒船遊覧船

下田港を一周する黒船遊覧船

右の写真は下田の町と反対側、下田公園の高台から下田の港を見下ろした一枚です。

眼下に広がる港の中を進んでいるのは、幕末に来航した黒船を模した遊覧船、サスケハナ号です。下田の港には現代でも黒船の姿を見ることができるんですよ!下田港の黒船の遊覧船は、下田市民にも愛されている、下田のシンボル的な存在になっています。

黒船の遊覧船については、以下を参照してみてくださいね!

伊豆クルーズ 下田港めぐり
  • 黒船遊覧船での下田港一周コースです。
  • 所要時間 約20分
  • 大人 1,000円 小人 500円
  • リンク:下田港の黒船遊覧船 伊豆クルーズ

こんな風に、ちょっと歩いただけで下田の町には魅力がいっぱいです。下田を訪れたら、ぜひ町中を散策してみてくださいね!