第7回「下田はまるで、パリのフランス料理の殿堂のよう?」

  都会は人が暮らしやすくなるように造られている。 多くの人を集めることで、産業を活性化し、利便性を高め、文明が栄える。 パリでレストランが生まれたのは、フランス革命のすぐあと、王室に勤めていた料理人が職を失い

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第6回 「バレンタインデーに咲く桜」

  その年の冬、当時東京に住んでいた僕は、ある計画を胸に秘めていた。  東京脱出田舎移住計画である。  条件は、仕事の関係上そこそこ東京に近いこと。寒くないこと。海があること。田舎であること。  夏前から調査を

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photo: Jun Sato

第5回 「森と海の物語」

  今年の夏は、また一段と暑いですねえ。 そもそも僕が下田に移住したのは、東京の夏に嫌気がさしたから。 天井からは太陽熱が降り注ぎ、地面からはアスファルトの反射熱。 クーラーなんかよく効かなくなってくる(古かったせいかな

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photo: Jun Sato

第4回 「黒船祭」

下田に暮らすようになるまでは、黒船祭のことなど知らなかった。 なんじゃ? それってなもんである。 引っ越してきた年の五月中旬、新聞の折り込みにこの祭の日程表がはさまっていた。 花火大会がある。パレードがある。しかも米海軍

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第3回「春は海から運ばれてくる」

 一番寒い冬の大潮の日、干潮の時間帯になると近所のおばあたちが竹製の籠を背負って磯に繰り出す。海苔とワカメが混ざったような味がするハンバ海苔を採るためだ。 採ってきて、すのこに四角の枠を作った中に並べる。 A3サイズで市

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Photo: Nobuo Sato

第2回「波と風と月と」

お盆を過ぎると、クラゲが出ると言われるが、下田の海水浴場で、この時期にクラゲに遭遇したことはない。

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Photo:Jun Sato

第1回「ハダカでいいのだ」

下田に暮らし始めて早や十二年が経つ。 昔は風の旅人だったのに、年々、この町が好きになってしまって、最近は、尻に根が生えてしまったかのようである。 <たまに世界のどこかに旅しても、「下田のほうが、海がきれいだよね」と

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