MoBS黒船ミュージアム

ここで歴史が動いた!


教科書よりリアルな開国


MoBS黒船ミュージアム

下田市三丁目

May 2026
文と写真:Mei

文と写真:Mei
記事公開日:2026/06/01


了仙寺のすぐ横にあるMoBS黒船ミュージアム。
打ちっぱなしのコンクリートに黒船が描かれた壁面。
外観はスタイリッシュそのもの。
通りを通ったときに目に入ってきますよね。

①

前を通るたびに気にはなっていたものの、中が見えないので「どんな場所なんだろう?」と思っていました。
今回初めて入ってみて感じたのは、
「思っていた開国のイメージが変わる場所かもしれない」ということ。

歴史の知識を学ぶというより、その時代を体感するような不思議な感覚がありました。

1.まず迎えてくれるのは「大きなペリー」


はじめに、「MoBS」ってなに?

The MUSEUM OF BLACK SHIPの略で「MoBS」(モッブス)

『日本人が見た外国人、外国人が見た日本』
というテーマを聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、一般的な歴史資料館のイメージとは少し違います。
映像を見ながら当時の下田にタイムスリップできるような場所です。

②・インフォメーション
館内に入ると、最初に目に飛び込んでくるのが、大きなペリーの顔!
この顔、下田の人だとちょっと見慣れているかも?

エントランスはフォトスポットになっています。
ここで入館記念に1枚撮影しておきましょう。

③

大きなペリーと、もう一つ、大きなパネルもあります。
このパネルを見てどんなことに気づきますか?

④・トップ画

館内の資料を見終わる頃には、このパネルについて「なるほど、そういうことね」と豆知識が増えますよ。

MoBS黒船ミュージアムHPより

MoBS黒船ミュージアムHPより

受付前には、ミュージアムショップが広がっています。
ペリーのうちわとかキーホルダーとか、黒船ミュージアムオリジナルの商品がたくさん。
とくに、壁一面に並べられたポストカードは見ごたえがあります。
ここまでは入場無料で入れます。

2.その世界に引き込まれる、展示ゾーン


資料展示ゾーンは黒い床に黒い壁、暗めの照明で、静かな空間。
なんだか吸い込まれるように進んでいきました。

MoBS黒船ミュージアムHPより

MoBS黒船ミュージアムHPより

展示物だけが浮かび上がるようにスポットライトが当たっていて、1つ1つの資料に没頭。自然と資料に集中して、じっくり見ることができました。

ちなみに、撮影禁止エリアですので、ご自身の目と耳で楽しんできてくださいね。

資料ゾーン自体はコンパクトですが、さすが了仙寺。
展示されている資料は、なんと全て原本なんです。
ここのミュージアムの資料は了仙寺に所蔵されている約3000点を超える黒船・開国コレクションの中から、4か月ごとに入れ替えて展示しているそうです。

教科書やテレビで見る黒船・開国の画像の多くはここから提供されているそうですよ。
「この絵どこかで見たことある」という資料とも出会えると思います。

ちなみに、歴史的な資料というと、白黒のものをイメージすると思うのですが、想像よりもカラフルな資料が多くてなんだか意外でした。
黒船従軍画家であった「ハイネ」の色彩豊かな作品も展示されていたそうです
歴史に詳しくない私ですが、当時の技術でどうやって色付けしていたのかななんて想像しながら、興味深く見れました。

また、1階の黒船シアターでは、25分程度の映像資料が流れています。
受付の方が親切に回が始まるごとに声をかけてくださいますよ。

MoBS黒船ミュージアムHPより

MoBS黒船ミュージアムHPより

シアターでは、横浜や下田で実際に行われていた日本人とアメリカ人の交流の様子が流れています。
開国という政治的な出来事の裏側に、日本人とアメリカ人それぞれの暮らしがあったことに気づかされました。
その中で、冒頭で紹介したフォトスポットのパネル「写真を撮ってもらう下田の人」の資料も出てくるのでお楽しみに。

3.「教科書の中の開国」じゃなかった


ペリー来航と聞くと
「いきなり大型の蒸気船が現れ、大勢の外国人が上陸。そして、アメリカに押し切られて鎖国を終えることになり、不平等条約を結ばされた。」
そんなイメージを持っていました。
でも、展示や映像を見ていると、実際は少し違ったのかもしれないと感じました。

私が一番面白かったのは、ここ下田で日米最初の為替レートが決定したということです。
それも、かなり日本に有利なレートだったという事実。
日本の一分銀は、アメリカ側の銀貨より約3倍も価値が高い計算だったそうで、日本側もしっかりアメリカと交渉をしていたんですね。
どうやって日本に優勢な交渉ができたのか、ぜひ資料を読んでみてくださいね。

MoBS黒船ミュージアムHPより

MoBS黒船ミュージアムHPより

もうひとつ興味深かったこと。

ペリーはアメリカに帰国後『ペリー隊日本遠征記』を出版しています。
ペリー自身や部下のメモ、日記をもとに編集された記録で、下田の風景や下田の人の挿絵とともに当時の様子がまとめられています。
この本が発売されると、それを基にさまざまな国で資料が作られました。
なんと、幕末の頃の欧米で最も有名な日本人は、「下田の人」だったそうですよ。

下田の人が日本代表、なんだか誇らしいですよね。

4.シアターを見たあとは、実際の町へ

 
MoBSのある了仙寺は国指定文化財に登録されています。
日米和親条約の細かい規定の話し合いがされ、ここで「下田条約」が締結されました。

了仙寺 国指定文化財

了仙寺 国指定文化財

今から170年以上前ではありますが、かつて実際にペリーと日本側が交渉していた場所。

そんな歴史的な場所で当時の下田の資料を見ると、ただ歴史を知るというより「この場所で本当に話し合いが行われていたんだ」と急に現実味を帯びて感じられました。

「ハイネ」が描いた絵が飾られた本堂

「ハイネ」が描いた絵が飾られた本堂

シアターを見たら、実際に了仙寺の境内に行き、ペリーロードを下り、ペリー上陸の碑まで散策してみるのがおすすめ。
「さっきの映像で見た景色は、この場所だったんだ。」とつながっていきます。
「ペリーも毎日ここを通っていたのか。」と想像しながら歩くペリーロードは、観光で歩く風景と少し違って見えると思います。

ペリーロード

ペリーロード

 

5.了仙寺ベストシーズン


了仙寺は別名「ジャスミン寺」とも呼ばれていて、5月上旬~下旬、境内にある1000株のアメリカジャスミンの花が咲く時期が1番おすすめです!

アメリカジャスミンの花

アメリカジャスミンの花

可愛らしい白と紫の花に、ふわっと広がるやさしい香り。

全国的に見ても珍しいそうですよ。
お花も一緒に楽しんでみてくださいね。

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INFOMATION
MoBS黒船ミュージアム

MoBS黒船ミュージアム

                                  
住所下田市三丁目12-12
電話番号0558-22-2805(了仙寺)
開館時間9:00〜17:00(入館は16:40まで)
休業日毎週水曜日(祝日を除く)、12/24〜26
料金大人600円 小中学生300円 シニア500円 10名以上割引あり
アクセス伊豆急下田駅から徒歩10分/車で5分(無料駐車場あり)

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