下田には関西から移り住んできた、野人と名乗る人がいます。
下田の暮らしを楽しみたくて一眼レフを買ったそう。
彼は「なんで下田は長年いても飽きへんのやろ?
そんな町、そうはないと思うで」としきりに言うのです。
「下田は海しかないなんてちゃうやろ」と。
「この町の良さを見せてあげたいと思うんや」と。
ならば彼の目に映る下田を紹介してもらおう、ということになりました。
気がつきそびれてるものに、光を当てて。
懐中電灯役のカメラと一緒に、下田を探し歩きます。
#001
朝9時半の武ガ浜対岸。
海面は太陽の光を受けてキラキラ!
もうそろそろや!
「ボーッ!」
汽笛一発、フェリーあぜりあ出港!
これも下田名物です。
今日は木曜日だから神津島から回って行く日やな。
そして夕方に下田に戻ってくる、一日がかりの船旅。
サーフボード片手に乗り込む若者を送り、
旨い“くさや”を乗っけて帰って来てくれる。
島のあの娘にラブレターも届ける大切な船。
いつ見ても船出というのはワクワクする。
何かはじまる予感がしまへんか?
さぁー、下田の色んなとこ、光を当てに行こかー!
連載 ”in light” の船出やでー!
2022-04-20