第34話「花の港町下田」

今回は歴史の話から少し距離を置いて、下田市で見られる花をとりあげたい。

(尚、ここに挙げたのは、私の生活圏のもので、個人的に思いつくままに挙げただけであるのでその辺を理解してください。)

 

* 春先~

 


 

下田に引っ越してきて、2017年11月で4年目を迎える。

その4年間で、私の花への愛着が増したように思う。

というのも、1年を通して花が絶えないのが魅力であるからだ。

この花の次はこの花というような期待感でワクワクする。

写真をやっているものだから、なお一層楽しみなのである。

 

さて、冬のサザンカが2月を迎えると、早くも下田では、桜が登場する。

言わずと知れた「カワヅザクラ」である。

だから、この時期には、椿と梅と桜が同時に楽しめてしまうのも下田ならではである。

 

ツバキは、下田公園の城址近辺に多くの品種が植えてあり、一度ではなく、徐々にいろいろな種類のツバキが花をつける。

 

カワヅザクラの次に咲くのはソメイヨシノであるが、東本郷にある稲生沢川の遊歩道のものは見ごたえがあり、その時期には桜祭りも催される。

 

それと同時に、桃の花の便りも聞かれる。

河津にある民家の庭には、見事な桃の花が咲き、一般にも公開される。

その庭にはモクレンも咲くのでおススメである。

 

* 春~夏

 


 

桜も終わり、黒船祭り前後になると、藤の花の咲くのが待ち遠しくなる。

街中では、稲田寺の藤棚が見事な色合いを見せてくれる。

 

マイマイ通りに立ち並ぶ寺社仏閣で、泰平寺のスイレンも忘れてはなるまい。

近代的な庭の池に色とりどりのスイレンが咲く。

 

お寺の花でもう一つ挙げるとすれば、了仙寺のアメリカンジャスミンもある。

ペリーロードの川沿いにも植えられていて、この頃になると、甘い香りを漂わせる。

 

春のバラが始まると、一度は見ておきたいのが、「河津バガテル公園」のバラ園である。

多種多様のバラを一度に見る格好の機会がやってくる。

 

そうこうしていると、梅雨入り前後には、アジサイである。

これも有名なのは、下田公園のものだけれど、今年2017年は紫陽花祭り(6月中)の終わった後でも花を楽しむことができた。

 

夏が近づいてくると、私の住む高馬の稲生沢川沿いに植えられたネムの木にもあの風そよぐのが愛らしい花が咲く。

 

ペリーロードにある喫茶店「ペペ」さんの建物には炎上したかのような、真っ赤なブーゲンビリアの花が咲き乱れる。一見の価値ありだ。

 

近所の駐車場あたりには、2輪ほどのアマリリスが咲いていたり、花火が煌くような薄紫のアガパンサスも背を高くして咲いていたりする。

 

サルスベリが燃えるように咲くころには、ハマユウ、ハマボウ、ユウスゲたちもすでに花をつけている。

 

私の大好きな、カンナもあの黄色とオレンジ色と赤色の花をつける。

私は写真撮影でよく東本郷の稲生沢川沿いの遊歩道を歩いてそこの一群のカンナを撮っている。

 

川沿いの崖あたりを見ると、ヤマユリやアサガオが競うように咲いているのも見えるようになる。

私は、個人的には、ユリでもオニユリが好きである。

 

* 秋~冬

 


 

虫の音も聞こえてきて、日の落ちるのも早くなったと思うと、もうヒガンバナのお出ましだ。

不思議な花である。お彼岸の期間に決まって咲いているのである。あの世の色のような真っ赤な奴は・・・。

 

ペリーロードには、11月ごろになると、ピラカンサの真っ赤な実がたわわに実る。

 

師走で忘れてはならないのが、爪木崎のスイセンである。

ここは、スイセンの群生地で、年をまたいで、水仙祭りが催される。

 

私が、11月の頃引っ越してきた時の、下田の花の印象は、アロエであった。

葉っぱを見るとアロエなのだが、この寒空によくもまー真っ赤な暖かな花のを咲かせるものだと感心したものである。

それ程見事に見えた花である。

 

* 一度はいらっしゃい、花の港

 

このように、私は、一年を通して花を愛でている。

関西の京都や滋賀もいいが、海と山がある下田も花に恵まれている。

 

観光で、知らない土地に行くときには、花を羅針盤にするといいですよ。

いつもと違う花の色、形、香りが楽しめ、町の新鮮な風を感じることができます。

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岩崎 努

京都出身、2013年に念願の下田移住を果たす。
普段は小学生の子供たちの宿題をみる野人塾の傍ら興味の尽きない歴史分野、下田の歴史を調査中。
周りからは「野人」と呼ばれている。
酒好き、読書好き、ジャズを中心に音楽をこよなく愛す。